今回の「メタルのうん」はArch Enemyのボーカリスト、アリッサ・ホワイト=グラズ(Alissa White-Gluz)が、もと在籍していたバンド「the Agonist(ジ・アゴニスト)」の特集!知られざる移籍秘話やヒストリーを名曲と共に、リリースした作品から必聴のアルバム。また厳選したライブに人気のTシャツ・グッズなど、あらゆる情報をまとめてご紹介していきます!

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the Agonist(ジ・アゴニスト)



現在は「Arch Enemy(以下アチエネ)」のボーカリスト、アリッサ・ホワイト=グラズ(Alissa White-Gluz)が、もと在籍していたバンド「the Agonist(ジ・アゴニスト)」。

前Vo.だったアンジェラ・ゴソウの後を引き継げる力量、セクシーなルックスで男女問わず大人気。現在では立派なバンドの看板役として無くてはならない存在になりました。 

アチエネ加入時に「誰?」と思って前歴を調べたトコロ、聴いてみたら、これまたカッコいい!

 アチエネでは聴くことのできないソプラノボイスでのクリーンボーカルと、デスボイスの使い分けがカッコ良すぎます。

 Panophobia (OFFICIAL VIDEO)

「The Agonist」は、2004年に結成されたカナダ出身のメタルバンド。当初は「The Tempest」というバンド名でしたが、デビュー時に現バンド名に改名しています。 

結成時からのメンバーであったアリッサのクリーンとメタルスクリーモを使い分けるVoスタイルと、ギタリスト・マリノの非正統的和音による音楽スタイルが特色。

 2014年にアリッサがアチエネ移籍に伴い、新Vo.ヴィッキー・プサラキス(Vicky Psarakis)に変わりましたが、サウンドスタイルは継承されて現在も活動中です。

 正直アチエネに移籍したアリッサが、ソプラノヴォイスを発揮していないのがさらに惜しく思うくらい。今後披露することがあれば、アチエネの世界観も広がってもっと面白くなりそう。 新Vo.ヴィッキーを迎えてのサウンド。これまたカッコよかった。

 Gates Of Horn And Ivory (OFFICIAL VIDEO)

The Agonistもヴィッキーを擁してなお、つらぬき続けるサウンドもカッコいい。今後どちらも展開も気になります。

【The Agonist/ジ・アゴニスト】


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「The Agonist(ジ・アゴニスト)」メンバー

Vo)ヴィッキー・プサラキス/Vicky Psarakis


アリッサの跡を継いで加入したボーカリスト。アリッサの強烈なソプラノ・デスヴォイスのスイッチはまだ劣るものの、最新アルバム『Orphans』ではミドル音域の声を歪ませた3・4種の声域を使い分ける進化を披露。今後の成長も楽しみにさせてくれます。

G)ダニー・マリノ/Danny Marino


結成からの中心人物、不協和音を効果的に導入したプレイとサウンドが特徴。

G)パスカル・パコ・ジョビン/Pascal "Paco" Jobin
Ba)クリス・ケルズ/Chris Kells

Dr)サイモン・マッケィ/Simon McKay


・脱退した重要メンバー

Vo)アリッサ・ホワイト=グラズ/Alissa White-Gluz


2014年からアーチ・エネミーで活動。メジャーデスメタルバンドからのフックアップという形で加入したわけですが、意外にもアリッサのほうがバンドから追い出された形だったと2015年のインタビューで語っています。
あの時(ジ・アゴニストとしてヨーロッパツアーを行っていた時)はそんなこと知る由もなかったけれど、ジ・アゴニストの奴らはぬけぬけと嘘をつきながら、裏ではコソコソと私の後任を探していたんですよ。
あいつら、ヨーロッパツアーが終わるまでは待っていたみたいです。ヨーロッパツアーは地方を回るようなやつで、最後のライヴは確か2013年の12月7日だったかな。ライヴを終えた次の日、あいつらみんなで家まで来て、私をバンドから追い出して、顔に唾を吐きかけて、Eメールのアカウントにもログインできないようにしたんです。
ああ、本当にクソみたいな騒動だった。その次の週は、もうすっかりパニックになりながら、とにかく自分のアカウントにアクセスできないか試してたし、10年以上もかけて築き上げてきた自分のバンドが、いまや私の手から完全に奪い取られてしまったんだって思ったら本当にショックで。
10年って、当時の私にとっては人生の3分の1以上ですからね。それが、この移籍で一番辛かったことです。アーチ・エネミーに加入するのも、そのことを秘密にしておくのも辛くなかったですよ。アーチエネミーサイドは完全にプロフェッショナルな対応だったし、スムーズでした。
でも、残念なことにあいつらはそうじゃなかった。とても大変な状況だったし、それこそが今でも私が本当に戦い続けていることなんです
引用:アリッサ・ホワイト=グラズ|wikipedia
これによるとバンドのメンバーに嫌がらせを受けて脱退→アチエネ加入ということだったそうですが・・・これだけの才能あるボーカリストをそんな嫌がらせするかなぁ。 

この事件があり、アリッサは問題なくアチエネに加入。「The Agonist」も新Vo.を迎えて、その後はアリッサ在籍時代でさえなかったプロモーション活動ができるバンドになりました。 

このアリッサ脱退劇、「The Agonist」メンバーのイキな青春的なドラマにも感じられるのですが・・・あなたはどう思います?

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アリッサ在籍時代はどれも聴きごたえ抜群のクオリティ。ハマったらサウンドの面白さと、クリーンとデスボイスの切り替えるボーカルラインがたまりません。成長・進化を続けるヴィッキー時代もかなりオススメです。

Spotify→【The Agonist
AppleMusic→【The Agonist


 Vo.アリッサ時代
2007年 Once Only Imagined
ワンス・オンリー・イマジンド


2012年 Prisoners

 Vo.ヴィッキー時代
2015年 EYE OF PROVIDENCE
2016年 Five
 2019年 Orphans   spotifyで無料視聴できます。


 2019年 Orphans

2019年最新作『Orphans』ではvo.ヴィッキーがグロウルやスクリーチも取り入れて、より幅広い世界観を発揮。前作の迷走感を振り払ってる快作に仕上がっています!



アリッサ時代の激推し!「Lullabies for the Dormant Mind」2009年

アリッサ時代はどれも名盤ですが、まずはこれ!『Lullabies For The Dormant Mind 』バンドのサウンドと、アリッサの高低ボーカルがハンパなく発揮されて調和していて最高。 アリッサが脱退してから売れてしまったのが悲しすぎる。緩急ある曲調に、スローな曲もできる世界観とアリッサの上手さがヤバすぎます。

ヴィッキー時代の激推し!「 EYE OF PROVIDENCE」2015年

ヴィッキー加入から初のアルバム。正直Vo.の力量は、そりゃアリッサに見劣りする部分は否めません。しかしこのアルバムの魅力はサウンドとボーカルとの融合が見事なトコロ。

 全体的に曲とサウンドが素晴らしい。バックの良さにノッてヴィッキーの伸びやかなボーカルと荒めなデスボイスがカッコよく受け入れてしまいます。


EYE OF PROVIDENCE
AGONIST
CENTURY MEDIA
2015-02-20



 
現在の その後のアルバム『FIVE』に迷走感がありましたが、最新アルバム『Orphans』でまたあらたなスタイルを魅せてくれ、今後にも期待してる出来栄えでした。



一度聴いてから超ハマって、ヘビロテしてます。spotifyで無料視聴できるので、ぜひ一度聴いてみて下さい!

LIVE SELECTION



ソプラノボイスのメロディアスなフレーズとデスボイスを使い分けるボーカリストを要する「The Agonist」。LIVEはさらに見応え抜群!ハードな音域をHR/HMボーカリスト志望の方は必見モノです。

「 Live at Opera 25.10.2017」2017年

フェスなどのTV出演がない分、ライブハウスの客席撮りばかりですがこのライブはかなり良質。ヴィッキー時代からの「The Agonist」のカッコよさが伝わります。

 ■SETLIST
My Witness, Your Victim Panophobia
The Villain The Hunt A Necessary
Evil You're Coming
With Me Thank You, Pain
Gates of Horn and Ivory

「 Live in Milwaukee 2010」2010年

貴重なアリッサ時代のライブ。昔であれば海賊版ライブビデオで売られていそうなクオリティです。 ■SETLIST
1. "Swan Lake / Instrumental Jam" 0:01
 2. "The Tempest" 02:43
3. "Business Suits and Combat Boots" 07:43
4. "Martyr Art" 12:16
5. "...and Their Eulogies Sang Me to Sleep" 17:09
6. "Birds Elope With the Sun" 21:28
7. "Thank You, Pain" 26:52

「Live in Syracuse 2009」2009年

珍しくアリッサ在籍時代のTV出演動画。サウンドも映像もかなり見やすい貴重な動画death! ■SETLIST
1. "...and Their Eulogies Sang Me to Sleep."
2. "Martyr Art" 03:36
3. "Rise and Fall"; 08:17
4. "The Tempest"; 12:25
5. "Thank You, Pain." 17:29
6. "Birds Elope With the Sun" 21:26

まとめ

アチエネのVo.アリッサが在籍していたバンド「The Agonist」は、女性ボーカリストの魅力を最大限に発揮している魅力的なバンドでした。

デスメタルのジャンルでありながら、その枠は大きく凌駕する聴きごたえ抜群。 ぜひアリッサ時代から最新作も面白いサウンドが満載なので、ぜひ聴いてみてくださいね!ヘビロテ、プレイリスト入り確実のカッコよさDeathよ!